カラダ再生研究室

腰痛でお悩みの方向けのブログ

柔軟性の真実

こんにちは。

 

帰ってきたトレーナーバカです。神田です。

 

さて。

「体が柔らかい方が、ケガを予防できる」

「体が硬いと、ケガをしやすい」

などと聞いたことがあると思いますが、残念ながら、確かにそうであるいう研究結果はまだ無いようです。

では、そもそも柔軟性とは何なのか。

そして、柔軟性はアップすべきなのかを、ざっと簡単に書いてみたいと思います。

 

 

柔軟性とは?

柔軟性とは、筋肉や軟部組織が、許される範囲まで伸びることであり、これに先天的な関節弛緩性が加わった状態が、世間一般的な柔軟性の理解になると思います。

つまり、前屈で手がベターッと付いたり、開脚でベターッと脚が開いたりというイメージが、上記の柔軟性の高いということになります。

 

 

柔軟性を妨げる要員

そんなベターッとしたカラダに憧れて、ストレッチを行うとは思いますが、柔軟性を妨げる要員とは、筋肉以外にも、

・皮膚

・靭帯

・関節包

・その他の結合組織

と、ほぼ組織的な問題が主になります。

その他にも、ストレスなどの心理面、気温、湿度などの外部環境も起因しています。

 

 

柔軟性と可動性

そもそも、柔軟性を語る上で、もう一つ考えておきたいのが、可動性です。

可動性とは、関節可動域の範囲で、適切に、機能的に動かせる範囲のことで、柔軟性とは似て非なるもので、別として考えなければいけません。

とても簡単に分けると、

 

柔軟性は、受動的な力を加えたことで可動される範囲

可動性は、能動的にコントロールして可動できる範囲

 

となります。

 

 

事実と感覚の差

冒頭でも書きましたが、柔軟性が高い人がカラダにいいのかといえば、そうとも限りません。

柔軟性の高い人には、注意しなければいけないことがあります。

それは、伸びている感覚を感じないことです。

 

柔軟性の高い人がストレッチをして、カラダがグニャ〜となっても、ストレッチ感を感じない人がよくいます。

 

これは、筋肉の長さが一定伸長しているにも関わらず、筋肉内の筋紡錘が適切に働いていない可能性があります。

 

つまり、

「筋肉伸びてるよー」

「あんまり伸ばしすぎると切れまっせー」

「靭帯さんや関節さんに迷惑かかるからそこまでにしときましょー」

 

という、センサーの反応を無視してしまっているので、実際の動きでは、ちゃんと関節の動きをコントロールできず、ケガをしてしまう恐れがあります。

 

柔軟性>可動性(こんな感じ)

 

しっかり、関節の可動範囲という事実と、伸びている感覚の差を最低限に埋めておくことが、一番、動きやすく、ケガを防ぐことになりますので、

 

「柔らかいでしょー全然伸びた感じがしないんだよねー」

 

と言っている人がいたら

 

「感覚がないだけですね」

 

と、教えてあげましょう。

 

 

まとめ

柔軟性が高いことは、いいことです。

でも、その柔軟性をちゃんとコントロールして、使いこなさねければいけません。

事実と感覚の差を見極めて、適切に自分のカラダを動かせるカラダを伝えていきましょう!